注目

備えるのをやめろ。練習もするな。成功しようとするな。失敗しろ。ストレスを味わえ。苦しみに震えろ。絶望して嘆け。

  • ダイエットするマン「ちょっと足に筋肉痛あるから治ったらランニングしようかな」
  • 勉強するマン「一番効率のいい勉強法を見つけてから勉強はじめよかな」
  • 副業マン「スキルを身に着けてから副業しよかな」
  • Youtuber「いつか動画投稿する。いつかね」
  • 小説家「語彙増やして読書して作品のパターンたくさん学んで自分流を見つけてから執筆しようかな」
  • 絵師「デッサンとか勉強してから絵を書こうかな」
  • ミュージシャン「音楽理論マスターしてから作曲する」

こいつら、無理。

「ええ!? 行動する前に情報集めるのは良いことでは?」

だめ。

命とか人生にチェックメイトが
かかる場面では別。

例えば戦争とか、
企業の存亡をかけたプロジェクトであれば

失敗は許されない。
しっかり調べて進もう。

ただし、命に関わるでもない
そんなにリスクのない失敗を
極端に恐れてたら
人間は何もできない。

だからたいていのことは
準備や練習して成功しようとするより
失敗しながらやった方がいい。

  • ダイエットで足がちょっと痛くても散歩したり腕の運動をしたりできる。やればいい。
  • 勉強の効率のいいノウハウをマスターするより先に勉強をはじめるべきだ。
  • ビジネスのイロハをマスターするために何週間もかけなくていい。副業なんて10分ググって見つかった情報を頼りにとりあえず始めてみればいい。
  • Youtuberは出さない言い訳をせずに動画を出せ。
  • 小説家になるために本を読むのに忙しくて小説がかけない? 小説家ではなく読書家になりたいのか。
  • 絵師よ、デッサンの練習などと言いながら何か月も鉛筆でリンゴばかり書いて作品作りから逃げるな。

例えば就職活動もそう。落ちても死にはしないんだから、うけりゃいいのよ。

「準備や練習を十分にして備えてから行動をするべき」

と言う人がいる。

実際は違う。全く違う。

人間の脳には
カーテンの模様から
外の救急車の音から
部屋の気温から
テレビの雑音から
あらゆる情報がインプットされてくる。

その中で人間は生存に必要な情報や
よく使う情報を取捨選択して
長期記憶するようにできている。

あなたの
「とりあえず備えなきゃ」
といって意味もなく雑多に集めた情報は
あなたの脳みそを素通りする。

課題意識もなく
漫然と取り組んだ練習は
運動をつかさどる神経細胞を
何も刺激しない。

つまりあなたの知恵や血肉にはならない。
準備や練習をするだけ無駄なのだ。

だって脳を素通りするから。

「目的意識と課題意識」

最も大切なものはこれだ。

まず、仮説を立てて行動してみる。

仮説とは深い情報収集をする前に自分の手持ちのリソースだけで結果を洞察することだ。

つまり今からできる。
今の手持ちで出来る。

「あなたは手持ちの武器だけで十分戦える」

むしろ戦わなければならない。

物語の主人公も神話の英雄も
準備が万全じゃない時に
戦いを強いられても決して逃げなかった。

今、戦わなければならない。

ただし、行動することで
あなたはほとんどの場合失敗するだろう。

物語の序盤で英雄が
悪に蹂躙されるのと同じである。

漫画の主人公が序盤に
自分の非力を痛感する場面と同じである。

仲間や家族が殺されたり
自身も致命的な損傷を受けたりする。

恐ろしい失敗だ。

でも現実ではたいていそうはならない。

「上手くいかなかったね、恥ずかしかったね、人に怒られちゃうね、皆に馬鹿にされちゃうね」

そんなもんだ。至って小さい痛みだ。

しかし人間は失敗や苦痛、痛み、
嫌な思いをすることが最も成長効率がいい。

当たり前の話だ。

犬にかまれたり、
やけどをしたり
強烈な失敗や苦痛は
強烈に脳の記憶に定着する。

このシステムで生存率を高めて
種を繁栄させてきた生物学的な
歴史を我々はもっている。

脳の仕組みだ。

手を失えば足が器用になる。
脳が生存のため適応するからだ。

言ってみれば手がある状態で
足を器用に扱うことは難しい。

脳がその力を開放しないからだ。

人生という物語において、
初戦はどうせ勝てない
負けイベントとなっている。

つまりどうせ成功しないのだ。

多少攻略を見たり
レベリングをしてみたところで

ラスボスを初手で倒せるわけがないのだ。
ならば胸を借りるつもりで
最初から戦え。

ゲーム同様
人生にもある程度の答えがある。

「こうしたら上手くいく」
なんて攻略の答えは
すでに人生を攻略しつくした先人たちが
十分に残してくれていて
どんな問題にも対処できるよう
書籍や論文だけでなく
ネットの情報にまとめられている。

それでもほとんどの人は成功を
手にすることなく結果も出せぬまま
人生を浪費していく。

なぜなのか。

それは先人の「答え」を学んでも
あなたに「痛み」が伴わないからだ。

人は痛みなくして学ぶことはできない。

世の中のあらゆる情報は
あなたの脳みそを素通りして
正しい答えも
効率的な方法も
明確な真理も
すべてあなたの実力に反映されない。

例えば読むに値する将棋の本を
100冊読んでもプロどころか
初段、いや2級レベルの棋士にすら
なれやしない。

だって、戦いから逃げて
痛みから逃げて
学びから逃げているから。

あなたを唯一変えるものは「痛み」だ。
そして痛みという原動力があって
初めて先人の言葉や世の中の真理を
自分の血肉に変える準備ができるのである。

”最初から”戦え。準備は必要ない。

そして劇的な痛みに備えろ。

物語において、精神の成熟において
物事の達成する順序において
人生の勝利において

序盤の敗北は将来の勝利のための条件である。

「今のまま戦っても足りない」

そう思った時、

「準備さえしたら勝てる」

と勘違いするな。

英雄は手持ちの武器や修行の練度が足りない場面で問題解決を強いられる。

いま戦いなさい。

負けて痛みを手に入れた後に
はじめて攻略情報が脳に届くようになる。

どうせ失敗しないと成功できない。

失敗しにいけ。

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

ぼこちゃんです。Youtube270万再生突破。ミルダム、17LIVEでランキング1位経験有。大手ライバー事務所社長チーム在籍経験、ライバー事務所代理店経験有。「面白さ」と「好き」をすり合わせて自分の持ち味を活かして生きる方法を研究中。 https://bokochan.com/2020/05/31/pro/