凡人脳、成功脳の違い。
前回、ストーリー脳を活用する話をした。
「強い目的意識」
というツールを使うだけで
遺伝的な才能の壁を超えて
結果を出す方法。
これを利用しない手はないし
利用していない成功者はいない。
しかし、不思議に思わないだろうか?
現実で身の回りを見渡してほしい。
たいていの人間は成功せず
凡人のままでいる。
彼らは努力をしていないのか?
たいていの人間は凡人として
その生涯の幕を閉じる。
なぜなのか。
それは脳の
「満足設定」
があるからだ。
少し詳しく話す。
多少脱線するが心して読んでほしい。
本当は誰だって1兆円ぐらい
もらえるならほしい。
1兆円を手にできるのに
いらないという人はいないだろう。
「世の中はお金だ」
よく聞くセリフだ。
しかし、
世の中お金という割に
人々はそんなにお金を
稼ぐために必死になっていない。
お金が1番大事なら
1日中働くべきではないだろうか?
娯楽や休憩や恋愛や人間関係よりもお金が大事なんだろう?
なぜ誰も「お金が一番」といいながらお金のために一日のすべてを投じないのか。
例えばゲームが一番好きな人が1日中ゲームをするなんてことはよくある話だ。
なのにお金が一番大事という人たちが全然お金を稼ごうとしていない現実の矛盾。
なぜか?
脳の満足設定のせいだ。
たいていの人は実は
「月に数十万でいい」
脳が満足してそこで努力をやめる。
1000万稼ごうとする過程で1億円稼ごうとする過程で。
数万、数十万稼げるシーンがかならず来る。
また、別の選択肢も提示される。
「今、あなた1億円目指してるけど、そんなにいります? 10万ぐらいならこの方法でも稼げますよ?」
人はよりリスクのない道を選び、その道にある程度満足する。
それで愛すべき凡人の出来上がり。
「生存こそ正義」である。
「成功」なんて遺伝子の利益
からするとどうでもいい。
だから人はリスクを拒絶する。
言っておくが凡人は悪くない。
むしろ世界そのものが凡人だし、正義である。
しかし成功者は凡人ルートの提案に決して乗らない。
「数十万!?ありえないだろ!!生活できません!!死ねっていいたいのか!?俺はやるぞ!」
強迫観念的に設定した目標に向かい続ける。
これはもう病気だ。
成功者はリスクを愛してしまうのだ。
ワンピースのルフィは、仲間たちと毎日宴会だけ開いて、楽しく過ごせれば別に「ワンピース」なんて見つけなくても良いのではないか?
「誰にも認めてもらえないナルト」は、立派な忍者になるとき、別に火影まで上がらなくても中忍とか上忍になれたら十分では?というか上忍も十分すごいわけだし。
そうはならない。
英雄は病的だ。設定した目的じゃないと満足ができない。
人生が提案する「これぐらいでいいんじゃない?」という代替案のすべてを無視する。
皆が皆。
幼稚園児の頃、
Youtuberになりたい、
野球選手になりたい、
ケーキ屋さんになりたい。
様々な夢を抱いていたことだろう。
しかし年齢を重ねると必要なコストやリスクが見えてくる。
「機材がいるのかあ、土地がいるのかあ、練習たくさんしなきゃなのかあ、じゃあいいや」
「じゃあいいや」とは何なのか?
人は目標のために生きて課題のために生きてる。
例えば洗剤は洗い物のために存在する。
洗うのに使わない洗剤に存在意義はない。
つまり「じゃあいいや」は普通ありえない。
「これのために生きている」という意味を捨てて人は存在できない。
ならなぜたいていの凡人は生きていけるのか。
答えは簡単である。
人間は洗剤ではない。
目的や目標の書き換えを柔軟に行えるのだ。
ボスになるために生きていた個体が、ボスになるリスクとコストを計算して、より生存率を上げられる生き方があるなら、「手下として生きていく」と人生の目標を上書きすることができるのだ。
当たり前である。全員がボスの群れはいない。全員がリーダーの群れはいない。
そしてこの社会、「生き延びること」が最優先だ。
ボスやリーダー、成功者、英雄は生きるための「役割の一つ」に過ぎない。
ルフィやナルトは常に死と隣り合わせにある。
凡人は里や島でのんびり暮らして恋をして結婚して子を生み休みを家族で過ごす。
英雄は何も残せず死ぬものも多数いる。
遺伝子的にどっちが生存しやすいかと生物は常に効率的に判断できる。
人はたいてい凡人のままでいい。
物語の中の英雄にならなくてもいい。
ただし、あなたの中で「○○のために生きている」という強い目的意識が生まれてしまったら、あなたは目的の奴隷になる。英雄の役割の奴隷になる。
もしあなたが今の人生に満足できずに、なにか自分を変えたいと願ってしまったら
「目的の奴隷になる覚悟」
があるだろうか?
強い目的意識を持とう。
英雄や主人公の始まりは、サルにでもできそうなものである。
「頭に浮かべること」
これだけだからだ。
そして「頭に浮かべる」という初歩的な任務すらたいていの凡人はこなせない。
「満足設定」が阻害するからだ。
「やめとけって。今で十分だしなんとかなってるだろ。バカなことを考えるな」
脳は常にあなたの変化を拒絶する。しかしこれは正論だ。
脳は何千万年も遺伝子を紡ぎながら進化した。この意見は聞くに値する。
「今の自分では嫌だ」「俺は変化してなにかになるんだ」
これは一種の病気だ。
もし、平和な我慢と忍耐より、病的な目的意識の奴隷として生きる覚悟があるならば。
頭の中で明確に目的を想像しよう。
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